ITパスポートと初級シスアドの難易度や内容の違いとは

初級シスアドはより専門的な知識を問われた資格
ITパスポート資格は、「初級シスアド」という今はもう存在していない資格の後継者のような位置にあります。
ただし、初級シスアドとITパスポートの内容を比べると、いろいろな違いがありますし、世間でも「初級シスアド=ITパスポート」という見方をされるとは限りません。
それではITパスポートと初級シスアドはどれくらい違うのでしょうか?
といっても試験制度がまず違うため、比較は簡単ではありません。
あえて最大の違いを探すなら、
ITパスポート
主として、「ITに携わる職業人全てに、共通的に求められる基礎知識」を問うための試験
初級シスアド
主として、「部門の情報化推進者として備えているべき知識・技能」を問うための試験
と、公式には定義されています。
つまり、ITパスポートと比べて初級シスアドのほうが一歩踏み込んだ知識や専門性のある知識を試験に出題していたことになりますね。
この点を知り抜いている人たちも少なくありません。
そして、初級シスアド試験に合格している人がITパスポートを受ける必要もあまりないでしょう。
ITパスポート取得の意義とは
それでも、両者には違いがありますし、初級シスアド合格者でもITパスポートを受けることにはそれなりに意味があります。
これからはITパスポートの知名度がますます上がっていきますし、履歴書等に記載するときに、ITパスポートを持っているほうが有利になる可能性もゼロではありません。
実際に、就職・転職のためにITパスポートをあえて受けようとする初級シスアド合格者も少しずつ出てきているようです。
このあたりは、自分のキャリアプランをよく考えながら決めればいいでしょう。
なお、本当に初級シスアド合格者がITパスポートを受ける場合ですが、合格するチャンスはかなりあるといえます。
特に通信講座等を使って効率のよい勉強を行えば、時間をかけずに合格することもじゅうぶん可能でしょう。